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野鳥記録(声)

アオバトの形態  

 (Last modified 05/08/21 )

ハト目ハト科 L33cm,W55cm

(学名:Treron sieboldii [2,4,5] / Sphenurus sieboldii [1,3,6])

(米名:Japanese Green Pigeon, White-bellied Green Pegon)

 

漢字名:緑鳩

アオバト(大磯町照ヶ崎)雄成鳥

 

アオバト 雌成鳥

 

アオバト 雄幼鳥

特徴

雌雄ほぼ同色。成鳥雄では額と喉から胸は黄色ないし緑黄色。頭頂から背は緑灰色。中・小雨覆は赤紫で、大雨覆は緑褐色。腹からの体下面は淡い黄白色で、下尾筒は長く幅広い黒褐色の軸斑がある。成鳥雌は全体に雄より淡色で中・小雨覆に赤紫色はない。嘴は柔らかく青灰色。足はピンク。虹彩は外側が赤、内側が青。

幼鳥は大雨覆の先端と次列風切の先端に淡黄色の部分が目立ち、2本の白い帯に見える。初期の頃は成鳥に比べて体全体が小さく次列風切羽部分の翼の幅が狭く、嘴は青灰色ではなく、肉色である。飛んでいるとき尾羽は短く見える。雄の幼鳥は雨覆の赤紫の部分が、2〜3本の帯またはまだら模様に見える。

潅木・低木の小枝に薄っぺらい座(platform)を作る。白い2つの卵を抱く[5]。

(こまたんのアオバト繁殖調査では、営巣木は高さ18m、幹の太さは直径28cmのイヌシデの木でサルナシの蔓が絡んでいた。巣は地上12mの位置で二股に分かれた部分にサルナシの蔓が絡んでいて、そこに小枝を積み重ねた底の浅いもので小枝は同じようなサイズの細い枝が使われていた。巣の外形サイズは想定で直径25cm程度と思われる。)[7]

繁殖期に”オーアオーアーーオーアオー”などと鳴く。

この他、早口でつぶやくように”ポーポッポッポッポ・・・”と鳴く[2]。

分布

中国南東部・台湾・ベトナム北部に分布する。

日本では留鳥、漂鳥として北海道から九州で繁殖し、北部のものは冬に南へ移動する。北海道では夏鳥、薩摩諸島、南西諸島では冬鳥[1]。丘陵地から山地の林に生息し、群で行動することが多い。初夏から秋にかけて海岸に群をなして海水を飲みに来る習性があり、北海道小樽市張碓や神奈川県大磯、静岡県浜名湖などが有名な渡来地。

記録は大隅諸島・伊豆諸島・小笠原諸島からもある[3]。

測定(measurement) [5]

♂(male) 350-370 mm, ♀(female) 320-360 mm;翼開長(wing) ♂(m.) 191-198 mm, ♀(f.) 177-194 mm; 尾 (tail) 103-122 mm; 嘴(bill) 17-22 mm; 足根(tarsus) 20-23mm; 体重(weight) apparently unrecorded

類似種

ズアカアオバトは少し大きくて黄色みが少なく、腹も緑色。

亜種

文献5によるとアオバトの亜種は3つに分けられている。その差はわずかな大きさと、雄の頭頂と胸のオレンジ色の色合いの強さで分けられるとあります。

T.s.sieboldii (日本、琉球諸島、台湾、東部中国)

T.s.fopingenis(Shaanxi, Sichuan)前頭部と胸が金色実が強い

T.s.murielae(Guizhou, Guangxi, Hainan, Vietnam and Laos)上の2亜種とほぼ同じだがわずかに小さい。

[1] 大西敏一、真木宏造、”日本の野鳥590”、平凡社2000年11月

[2] 安部直也、叶内拓也、上田秀雄、”日本の野鳥”、山と渓谷社1998年5月

[3] 五百沢日丸、山形則男、吉野俊幸、”日本の鳥550”、文一総合出版、2000年2月

[4] ”鳥630図鑑”、日本鳥類保護連盟、1988年3月

[5] D. Gibbs, et al., "Pigeons and Doves -A Guide to the Pideons and Doves of the World-" Pica Press 2001

[6] 高野伸二、”フィールドガイド日本の野鳥”、日本野鳥の会、1982年11月

[7] こまたん、”丹沢山地堂平におけるアオバトの繁殖調査”、BINOS vol.10、日本野鳥の会神奈川支部研究年報、2003年11月