アオバトの糞から検出された植物種子

斎藤
2001.09.30

    要約(*)

    1. 1995年5月〜10月に大磯町照ヶ崎においてアオバトの糞を採取し食性を調査した.
    2.検出した種子は同定できたもの13種(1681個),不明10種(102個)であった.
    3.本種は,照ヶ崎に飛来する5月〜10月には大量に採取できる果実を食べつなぎ,果実食に専門化していた.
    4.ミヤマザクラとヤマブドウが糞に含まれていたことで,丹沢山地の標高1000m以上の高地から照ヶ崎に飛来していることが証明された.
    5.ミヤマザクラの存在がアオバトの生息にとって重要な役割をもっていると考えられた.
    6.7月〜10月には未成熟の青いミズキとクマノミズキの実も食べていた.
    7.種子散布の量と行動範囲の広さから,本種の種子運搬能力が高いと考えられた.
    8.糞の中に小さな石が入っていた.

     

    裏話 (日本野鳥の会神奈川支部の研究年報「BINOS」3号(1996)に発表したものの裏話)

    週末になるとひたすらアオバトの糞を集め、素手で糞を触っても汚いなんて感じない、宝でも探すように種子を洗った、種子の資料がほとんど無い状態から種名を同定することが大変でした平塚博物館の学芸員(神奈川支部支部長)の浜口哲一さんに確認したり岩佐さんや内山さんにお願いして鳥のカウント調査をしている山で実際に成っている果実をサンプルとして採取してもらい実物と比較して同定していった。
    後でサンプル採取のため鳥のカウントどころではなかったと怒られました、西ヶ谷さんと私はヤマハゼを触りかぶれてしまい私は顔が腫れて病院行きなど、サンプル採取にはいろいろなエピソードがありました。
     7月中旬に入ると見た事の無い種子が出て来たので浜口さんに確認したところミヤマザクラと言いこの近辺では丹沢の1000m以上の高地にしかないと聞いたときは天にも上る気持ちでなんでもやってみるもんだと思いました、アマチュアの私達には先を見越して調査出きるほどの技量は無いので、これはこまたんがアオバトと長く付き合ったアオバトからの贈り物かな?。(斎藤)

参考文献

    * 発行:日本野鳥の会神奈川支部 BINOS3号(1996年)(頒価1000円送料310円)

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