日本動物誌の日本語訳【下訳】



「概訳」と思って始めたのですが、原文が正確な文章なので、結局、正確に訳してしまいました。

尤も、専門用語もあるし、それを解らないで訳したから誤解・誤訳があるやと思いますので、やっぱり責任は持てない「概訳」です。専門家の目で内容的にチェックしてもらってください。


アオバトの記述の概訳
2002年3月3日
山村英穂

概訳箇所: 日本動物誌 Fauna Japonica メ、p102-103、3)項

京都電子博物館

http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b05/image/01/b05s0110.html

アオバトの記述の概訳
2002年3月3日
山村英穂
概訳箇所:メ日本動物誌 Fauna Japonica 、p102-103、3)項
http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b05/image/01/b05s0110.html
==========概訳=========
記号:
  下線:原文のまま。

3)SIEBOLD の鳩, COLUMBA (VINAGO) SIEBOLDII. Pl. 60 D; 雄と雌の図 ----この生
物種の中程度の年齢の雄がカラーで描かれた、No.549。これは、現時点までに日本で発
見された唯一の鳩(Colombar)である。これは、尾が強く丸まっている、または、多少
段状になっている、種に属するが、しかし、この小さなセクションを構成する種からは
容易に区別できる(訳注:既知の種とは異なる、と言っている。欧州流の表現);すな
わち、Colombar oxyura と sphenura はずっと弱い体つきと段状の尾の点から退けられ、
一方で、Capell の鳩は、尾の形状がSiebold の鳩のものと似ているが(訳注:意訳)、
体つきがずっと力強く、くちばしが太い(訳注:または“大きい“)。他の種について
は、全種の相互間の差異は、色の分布の微妙な違いで異なるのみである(訳注:意訳)。
(訳注:従って、このSIEBOLD の鳩は既知の種とは異なる、と言っている)
全長、12プス*1から12プス半。翼、6プス10リンニュ*2から7プス4リンニュ。
尾、4プス8リンニュ。“ふしょう*1”、9リンニュ。中指、11プス半;この指の爪、
3リンニュと3分の2。内側の指、7リンニュ。外側の指、9リンニュ。親指、6リン
ニュ;親指の爪、3リンニュ半。尾の内側の羽ペア、外側のペアよりも17リンニュ長
い。最初の風切り羽(remige)は3番目とほぼ等しく、最も長い2番目より少し短い。
この最後の風切り羽は、第2より2プス3リンニュ先に出ている。2番目、3番目、4
番目の第1風切り羽(remige primaire)は、外側“羽枝”で少しえぐれている;第3
(訳注:または3番目。区別つかず)は、内側の“羽枝”で強くえぐれている。“ふし
ょう*3”(tarse)は長さの3分の2にわたって羽が生えている。
老齢な雄の色調:額、頭の側面、あご、のど、“そ嚢*4“(jabot)と胸部は、軽く褐
色に引っ張られたレモンの黄色。後頭(occiput)、襟首(訳注:またはうなじ)(
nuque)とクビの側面は黄色っぽい緑色で、背にかけて深い灰色に移る。他の上部の全
ては黄色っぽい深い緑色。この色は、尾の側面5ペアの羽の最後3分の1で黒に移るが、
端の方ではかなりはっきりとした縁取り(または、玉縁)(lisere)の形状に見える;
この色は、内側の第2の風切り羽(訳注:群。風切り羽は複数で書かれている)、”大
きな覆い“(訳注:表皮あるいは羽全体か。従って胴体の羽全体と思われる)に広がり、
覆いの中間部で消え、翼の小さな覆いを占める紫がかった褐色赤に置き換わり、この色
(訳注:原文は”痕跡”)は肩甲骨の前方にも見える。第1列(premier ordre)の風
切り羽と、第2の風切り羽の外側は、かなり深い黒で鮮やかな黄色の縁取り(訳注:ま
たは、玉縁)(lisere)がある;同様の縁取り(または、玉縁)(lisere)が”大きな
覆い“(訳注:前出)の中間部にもある;しかし、前部は深く均一な黒である。翼の下
面は深い灰色である。腹の中央部は白である。脇腹(flanc)はくすんだ緑の混じった
美しい灰色で、その色は足と尾の下面の”覆い“に大きな縦縞(訳注:?長手方向の色
の大部分と言う意味かもしれない)を形成し、尾の根本(訳注:または奥)はかなり明
るい硫黄色(訳注:黄色。souffre とあるがsoufreと推定(違いない)。誤植か古いつ
づりと思われる。英語のsulfur)。尾の下面は黒っぽく、羽の末端部の縁にかけて灰色
がかって来る。
 “渡りの衣服*5(habit de passage)”の雄と大変老齢な雄との相違点は、脇腹(
flanc)の灰色の痕跡(訳注:色)が非常に弱く、背の緑色と同様の緑色で置き換えら
れている点である。
 雌は、“渡りの羽毛(livree de passage)(*5と同様)”では、雄と似ている;し
かし、色調はずっとくすんでいて(訳注:原文は「あざやかでなく」)、翼の前部には、
雄の紫がかった赤の代わりに、背の緑色と同様の緑色が見られる。
   *1:プス:メートル法以前の単位で、ピエ(pied)の12分の1;約2.7cm。
     カナダのフランス語圏で英語のインチの訳として用いられる。
   *2:リンニュ、リーニュ;昔の長さの単位で12分の1インチ。
   *3:Tarse 【動】[鳥の]“ふしょう”。パソコンに漢字が見つからず。
      ふ:足へんに“付”。
      しょう:足へんに“庶”。足の裏の意味の漢字。
   *4:Jabot[鳥・昆虫などの]“そ嚢“。パソコンに漢字が見つからず。
      そ:口へんに“素”。
   *5:habit は衣服。 passage は【動】[鳥の]渡り、移動;とある。 de は英語の of。
      直訳で“渡りの衣服”となるが、専門用語があるであろう。
訳注:寸法の記述に「中指、11プス半」とあるが、「中指、11リンニュ半」の誤記
ではないか。専門家の意見を要す。

==以上==